さて、今回は非常に地味な試用レポートなんですが、Xperia Tablet Zの動画転送についてレポートします。

Android OSが動画フォーマットのAVCHDやMPEG2に対応していないので動画転送とか非常に面倒に思えるかもしれませんが、実は超簡単なことになっています。さらにNEX-5Rなどで撮影したタイムラプス動画なんですが、これを再生するための高画質転送の方法も見つけました。

もちろんソニー製品だけで実現。別途ソフトウェアの購入はしていません。Xperia Tablet Z & NEXユーザーさんに是非お付き合いいただきたいレポートです。

 

さて、ゴールデンウイークの思い出をいまだに引きずっているんですが、実家に帰って写真で近況を両親に報告した時に思いのほか受けが良かったのがタイムラプス動画でした。

そんなに面白い動画をたくさん撮っているわけではありませんが、ちょこちょこと早送りで動くダイナミックな映像は面白いんですよ。

今までスマートフォンに入れて持ち歩いたりもしていたんですが、小さい画面で見るよりはやはり最低でもタブレットくらいのサイズで大きく見せたいのが撮影者のココロ。写真データはプリントでも見せられるし、PCでも見せられるんですが、タイムラプス撮影などで作った動画ファイルって見せ所が今まであまりなくて、陽の目を見ていないんです。

東京ゲートブリッジのタイムラプス動画などもハンディカムで撮影していたりするんですが、blogでお見せするくらいしかありません。これをタブレットで人に見せられたらなぁ。。。動画アルバムみたいにタブレットを使ってみたかったんです。

ただ、AVCHDやMPEG2にAndroidが対応していない。動画変換をする必要がある、なんて聞いてしまうと、それも億劫に思えてしまうんですが、やってみたら超簡単でした。

こちらは私の仕事PCのVAIO LシリーズにXperia Tablet ZをUSB接続したところです。今までだと「リムーバブル記憶域があるデバイス」とかHDドライブの一部になって表示されていましたが、Windows 8で接続すると「ポータブル デバイス」として認識されます。

それを開くとSDカードと内部ストレージが現れるので、それを開くとXperia Tablet Zの中身が見られます。あとはVIDEOフォルダを探して、そこにファイルをPCからドラッグ＆ドロップするだけです。

これでAVCHDだろうが、AVIファイルだろうが、MPEG2のファイルだろうがPCが対応していればここで動画ファイルをMP4に変換して転送をしてくれます。

単なるファイルコピーではなく動画変換を行うので転送にはそれなりに時間がかかります。こういうところでVAIOオーナーメードモデルを購入した時のプロセッサーの優劣の差が思いきり出るんですが、VAIO Lに搭載されたCore i7だと、サクッと行きます。

これで実家に動画ファイルを入れたXperia Tablet Zを持ち込んで、動画を見せて楽しんでいたんですが、先週になって確認してみたらちょっと気になることを発見。

これで転送したファイルって解像度が落ちちゃうんです。AVIファイルで作成したタイムラプス動画なんですが、ちゃんとフルHD解像度でオリジナルファイルは作っているし、自動変換は良いけど、それで解像度が落ちてしまうのはショック。

せっかくXperia Tablet Zのパネル解像度がフルHDを上回るほどのものなのに、こんなところで解像度を下げるのはもったいありません。

これ、なんとかフルHDのファイルで転送ができないでしょうか？　昔から私も使っているTMPGEncなどの動画ファイル変換ソフトを使えば思い通りなんですが、なんとかもっと手軽に、しかもフリーソフトとかではなくちゃんと安心できるプログラムで作れないかと実験してみたら、ありました。

「Media Go」です。

PSPやPS Vitaで利用するSCEのファイル管理ソフト。これを使うことで、フルHD動画フォーマットでのMP4転送ができます。

初期状態のままだと上手くいかなくて「ツール」＞「ユーザー設定」という項目を開いて最初にセッティングをする必要があります。

「ユーザー設定」を開くと、上記のように接続されている機器のプロファイルが表示されます。上からウォークマンZ、Xperia Tablet ZのSDカード、内蔵メモリー、という順になっています。ここではXperia Tabelt Zを選んでプロパティを開きます。

ファイルフォーマットのところに「ビデオ」「品質」があります。

ここで「容量の節約」を選ぶと1280×720ドットになるんですが、「高品質」を選択するとフルHD解像度の1920×1080ドットでの転送が可能。

これが高品質モードに切り替えて、Media GoからXperia Tablet Zに転送したファイルのプロパティです。

これでばっちり！

ただ、Media Goが対応している動画フォーマットでないと転送ができません。PlayMemories HomeやWindows Movie Makerにもフォーマット変換の機能はあるので、これらを組み合わせるとVAIOの純正プログラムだけで高画質動画転送が可能です。

もっともXperia Tablet Zには強力な動画再生機能が搭載されていて、1280×720ドットでもそれなりに見えます。

こういう動画変換のやりとりが面倒な方はドラッグ＆ドロップで転送するのが一番です。

 

と、あっさりと言ってしまいましたが、私の手元にあるVAIOはWindows 8搭載の最新モデルです。私もわかってはいます。そんなにまだWindows 8の普及率も高くないことを。

< p>うちのちょっとだけ古いVAIOだとどうなの？　ということで、それも検証してみました。

一応、各種検証用に以前のOSを搭載したVAIOも用意してあるんです。（私物ですが）

Windows 7、Windows Vita、Windows XPとXperia Tablet Zを使って動画ファイル転送の方法を検証してみます。

まずはWindows XPです。発売当初はすごい不評で2年間くらい販売に苦しんだ覚えがあるんですが、なぜか今は大人気。しかし、来年の4月にはアップデートパッチの更新が止まるのでセキュリティ上、危険なOSになってしまいます。

2005年発売のVAIO type T カーボンブラックにAVIの動画ファイルを用意してXperia Tablet Zを接続。

あらら、XPだとオーディオデバイスということになっています。アイコンを開くことはできるんですが、単純にファイルをコピーするだけでフォーマット変換はしてくれませんでした。

なるほど、動画フォーマット変換機能はXPではまだ実現できていなかったようです。

続いてはWindows Vistaです。使っているマシンはVAIO type Zです。VGN-Z91DSというこちらもカーボンブラックの思い出のマシン。当時はまだSSDが高くて64GBしか搭載ができませんでした。さすがに64GBでは今では使い物になりません。

Xperia Tabelt Zを接続してファイルを転送すると、なんと、転送するファイルが転送先の機器で再生対応していない、ということをメッセージで表示してくれました。

なるほど、親切になっているんですが、ファイル転送まではできないようです。

Media Goをインストールして使う分には問題はありません。

 

Windows 7でも試してみましたが、Windows 7もWindows 8同様に自動ファイル変換をしてくれました。Windows 7ユーザーさんも問題なしでドラッグ＆ドロップが使えます。

さて、こうやって見せる道具が手に入ると、がぜん、タイムラプスも動画撮影もやりたくなってきます。今年の夏は久々に動画撮影がマイブームになりそうな予感。

Xperia Tablet Zの有効活用法がまたひとつ見つけられた気分です♪

 

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